Byteman (http://byteman.jboss.org/docs.html)のチュートリアルを日本語意訳したものです。
実行中のプログラムをチェックするために Byteman を利用する際、Byteman エージェントをロードせずに実行していたことに気づくことがあります。例えば JBoss アプリケーションサーバのようなプログラムを長時間稼働中、何か問題だ生じたことがログに出力されていた場合などです。
少なくとも Hotspot、JRockit、OpenJDK JVM で実行してたなら、Byteman を使用するために稼働中のプログラムを再起動する必要はありません。これらのJVM の場合、稼働中のプログラムにByteman エージェントを動的に追加インストールすることができます。
Linux なら bminstall.sh スクリプトを利用します。
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> bminstall.sh 13101
>
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すべての JVM で、動的なエージェントのロードができるわけではありません。
Linux では、Oracle JVM 、OpenJDK、JRockit が、macOSX では OracleJVM と OpenJDK ならできます。
IBM JVM や Windows 上でのその他 JVM で可能かは不明です。
Windows も bminstall.bat を利用します。(リリース 2.0.1 以降)
2.0.1 以前の場合 Install.main() を必要な引数を指定して実行します。
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> java -classpath %BYTEMAN_HOME%\lib\byteman-install.jar org.jboss.byteman.agent.install.Install 13101
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上記の数値(13101)の箇所には、Byteman エージェントをインストールする JVM のプロセスIDを指定します。
チェックしたい稼働中の Java プログラムのその時点の PID を指定する必要があります。(PIDの確認は $JAVAHOME/bin/jps を使うと便利です。)
また、稼働中のJavaプログラムの main クラス名を指定することもできます。(jar コマンド($java -jar myapp.jar)のように起動した場合は、jar名を指定することもできます。)
bminstall.sh は、稼働中の JBoss アプリケーション・サーバ・インスタンスに Byteman エージェントをインストールするのに非常に便利です。AppMain3 を -javaagent オプションなしで再度実行し、稼働後に Byteman エージェントとルール・スクリプトを読み込ませてみましょう。
-javaagent オプションなしで起動しておきます。
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> java org.my.AppMain3
foo
foo
bar
bar
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別のコマンドシェルでエージェントをインストールします。
<Linux>
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> bminstall.sh -b -Dorg.jboss.byteman.transform.all org.my.AppMain3
>
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bminstall コマンドはルール・スクリプトのロードはできませんが、エージェント・リスナーを自動的に有効にでき、さらに bmsubmt.sh でルールを送信できます。再度 bmsubmit コマンドで thread.btm ルールを送信すると AppMain3 の動作が途中から変更されたことが確認できます。
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